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阿久根駅に寝台車が帰ってくる?


肥薩おれんじ鉄道 (九州新幹線開業でJR九州 から分離された鹿児島線八代-川内間を運営・本社八代市 )の阿久根駅(阿久根市 )に寝台車を利用したツーリング客向けの宿泊施設・ライダーハウスが今夏にも設置。ハウスは全国で増えているが寝台車利用は珍しい。4年前の九州新幹線開業で特急が止まらない街になった阿久根駅前の商店街は衰退中。ハウスを起爆剤に街の活気の復活を目指している。

阿久根市内に新幹線の駅がなく、開業前には特急「つばめ」が阿久根に停車し、03年度の利用客は年間44万人だったが三年後には年間31万2000人に減った。特急にも新幹線にも見放されただけでなく、運賃値上げも響いている。

商店街も衰退し、4年間で6、7店が消え、今は20店舗足らず。もともと、郊外型大型店の出店で打撃を受けていたが、新幹線開業が拍車をかけた。駅前通り会会長で土産物店を営む若松光志さん(59)は「商売にならないし、さみしいなんてもんじゃない」とため息をつき、そんな沈滞ムードを払拭しようと「ライダーハウス」設置を企画。「駅を再び人が集まる場所へ」という考えからである。

活性化に取り組む阿久根市のNPO法人「Big up(ビゴップ)」(大友恵子理事長)が駅構内の使われていない線路に廃車になった寝台車を置き、ハウスにしようと発案。熊本・阿蘇へのツーリング客の多さなどから、ハウスは年間2000人の利用を見込み、阿久根市も乗り出し、地元産品PRや遊休農地解消などの事業の一環として設置を決定。総事業費は2000万円で、オートバイ駐輪場も設け、管理運営はビゴップに委託。

利用料は1人1000~2000円を検討中。ツーリング客以外の宿泊も可。ハウスは寝泊まりだけだが、駅周辺には温泉や飲食店があり、ハウス客によって地元にも潤いが広がるとみる。

阿久根市市企画調整課は、農園や港で農業や漁業の体験ができる事業も練っており「街一体でもてなしたい。口コミで全国から客が来れば」。ビゴップの大友さんも「ハウスを拠点に、昔のようなにぎわいを取り戻し、旅人の往来で街を元気にしたい」と話している。


毎日新聞 の記事より。)


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